デ・シリオのエンポリでの背番号が「22」だと言うことを、日本で唯一即答できる自信のある、編集長ミツです。
#シーズン終盤のセールでユニフォーム買います
#定価で買うには抵抗がある

さて。
夏のメルカートの主役となったユベントス。確かに大金をぶっ込んだことは間違いなく、どうやら支出から収入を引いた額は1億2000万ユーロとも伝えられていますが、金をかければいいってもんじゃないのがカルチョメルカート。

ユベントスは効果的にお金を使ったのか、そして狙い通りに選手を獲得できたのか。ポジション別で考えてみました。

ゴールキーパー

ユベントス在籍7年のシュチェスニーを切ってまで獲得したディ・グレゴリオ。

シュチェスニーへの対応についてはファンから大きな不満の声が寄せられましたが、編集長としては「これがプロの世界」。

34歳のベテランキーパーから、昨シーズンのセリエA最優秀ゴールキーパー賞を手にした27歳の選手への世代交代に成功したのですから、「合格点」と言えるのではないでしょうか。

個人的には「カルネセッキの方が華があったよなぁ」なんて思う部分もあったものの、ディ・グレゴリオの控えめなところがユベントスらしくて良かったんじゃないかと考えています。
#本当に地味だよね

サイドバック

昨シーズンまでの3バックからモッタの4バックに移行する中で、最も枚数が足りないと言われていたサイドバックですが、結果として獲得したのはフアン・カバルひとりだけ。

しかし、この辺についてはサヴォーナの台頭を予想し、そして何よりもカンビアーソのユーティリティ性に頼る部分があったのは想像に容易いところ。

まだ、フアン・カバルについての答えは出ていませんが、現時点でサイドバックについては「及第点」と言えるかもしれません。

カラフィオーリにフラれ、トディボに逃ゲラレタ後、ユベントスが目をつけたのがミランを構想外となっていたカルル。
#どれくらい構想外だったのかは知らんけど

先に名前を挙げた2選手に比べるとパンチがないのは間違いなく、それゆえにファンからの期待値が低いのも明らか。

しかし、右サイドバックとセンターバックをこなすユーティリティ性を持ち合わせており、もしガッティがシーズンを通して安定したパフォーマンスを披露するならば、カルルが右サイドバックとして存在感を示す事になるかもしれません。

ただ、編集長としても、この夏のマーケットで物足りなさがあるとすればセンターバック。冬のマーケットでこのポジションの強化に動かない事を願っています。

残念ながらラビオが退団となりましたが、ドウグラス・ルイスとケフレン・テュラムを早々に獲得し、最後にコープマイネルスを加え、まさに「ショートケーキにイチゴが乗った（倉敷さん風に）」と言えるのが、このセンターハーフ。更にファジョーリが戦列に戻った事で、質量ともに「完璧」といえる体制に。

コープマイネルスを休ませる時には、ドウグラス・ルイスをひとつ上げるなり、ユルディスを真ん中にスライドするなりで何とでもなりますし、このポジションは「ヨーロッパでも戦えるだけの陣容が揃った」と言えるのではないでしょうか。

点数を付けるならば120点満点です。

キエーザが残念な形でチームを去り、どうなるかと不安が過ったサイドハーフですが、夏のメルカート終盤にフランシスコ・コンセイソンとニコ・ゴンザレスを立て続けに獲得し、キエーザが抜けた穴を埋めるに余りある補強をしたと言えるのではないでしょうか。

すでにコンセイソンはローマ戦の45分間でファンの心を掴んでおり、そしてフィオレンティーナで背番号10をつけていたニコ・ゴンザレスも自身の価値を証明するのも時間の問題。更に開幕戦でゴールを決めたウェアとムバングラも加わり、バランスよくサイドハーフの選手を揃える事ができました。

逆に嬉しい悲鳴ではあるものの、これからムバングラに出場機会が訪れるのかが気になるところではあります。

このポジションは補強がなかったものの、ヴラボビッチとミリクでターンオーバーを掛けられますし、場合によってはニコ・ゴンザレスをゼロトップ気味に配置することも可能。

この夏は逆に「アタッカーは獲得しない」という判断が良かったと思います。

トータルで見れば「85点」で、現時点では15点をマイナスせざるを得ないほど、センターバックに不安があるのは事実。

しかし、ガッティにはまだ伸び代があり、そして開幕から3試合をベンチスタートとなったダニーロも意地を見せるはずで、ブレーメルを中心に、ガッティ、ダニーロ、カルル、そしてカバルを含めた5選手でやり繰りできる事を願っています。

と言う事で、ぜひ皆さんのご意見等もお聞かせ頂ければ幸いです。

良い1日をお過ごし下さい。

お試しではあるのですが、Facebookのグループ機能を使って「ユベントス・チャンネル（ユベch）」というコミュニティを作りました。

参加費は無料ですが、オープンなものではなく「申請制度」としていますので、ある程度の安心は担保できると思います。

興味がある方は、こちらよりご参加下さい。（エンポリ戦後にあれやこれやで盛り上がりましょう！）

編集長ミツ

1996-97からのユベンティーニで、ユベントスとサウナとフットサルを愛するアラフィフのナイスミドル。歴代で最も好きな選手はユーゴビッチ。いまはデ・シリオから目が離せない。