来たぞ!来たぞ!ディ・グレゴーリオ(ぱぴよん)

 

皆さま、はじめまして。今回よりユベントスマガジンに寄稿させていただきます「ぱぴよん」と言います。よろしくお願いします。

 

早速本題となりますが、かねてより噂されていたGKミケーレ・ディ・グレゴーリオがユベントスに加入することが決まりましたね。

ということで、初めての寄稿となる今回は、ディ・グレゴーリオの他己紹介とさせていただきます。長らく移籍の噂が報じられていたので既にご存知の方も多いと思いますが。

そしてタイトルは、YouTube時代のユベらじにあやかった(パクった)物になっております。

 

 

経歴

 

ミケーレ・ディ・グレゴーリオはミラノ産まれ、26歳のゴールキーパーです。

1997年産まれの彼は、なんと2003年、6歳の頃からインテルのユースに所属し、アイドルは「ジュリオ・セザール」という超絶インテルっ子。

とあるインタビューでは、「小さなころからいとこと遊ぶ時でも常にゴールの前に立っていたよ」と語るように、幼少期からキーパーとして育っていたようです。

また同じインタビューにてディ・グレゴーリオは、「僕は13歳の時に父親を亡くしてしまった」

「でも、僕には母親のアガータ、妹のアンジェラ、叔父のジャンニや祖母がそばに居てくれた」

「家族以外にも、インテルという存在が僕を助けてくれたんだ」と幼少期を振り返り、インテルへの感謝を述べていました。(妹のアンジェラさんはインスタアカウントもありますので、ぜひチェックしてください。かなり鍛えられたであろう肉体美が見られます。)

このことからも、ディ・グレゴーリオのインテルへの想いは相当なものなのだろうな、と汲み取れますね。

 

話をキャリアに戻します。そのような困難を乗り越えつつ、インテルでは順調なキャリアを歩み、2016-17シーズンにはカンピオナート・プリマヴェーラでの優勝に大きく貢献します。(当時のチームメイトには、昨季サッスオーロでプレーしていたFWアンドレア・ピナモンティもいました)

しかし、トップチームに絡むことはなくここからはローン生活。2017-18シーズンは当時セリエCのレナーテ、続く2018-19シーズンは、アヴェッリーノ、ノヴァーラでプレー。

2019-20シーズンはセリエBに初昇格となったポルデノーネにローン移籍。

一見ローンばかりで伸び悩んでいるようなイメージがありますが、ここでも彼の凄さを知ることが出来ます。

初のローン移籍となったレナーテでは、そのシーズンのセリエCジローネAの最優秀GKに、続くアヴェッリーノ、ノヴァーラでも同じくセリエCジローネAの最優秀GK。

ポルデノーネ時代には、クラブ、選手共に初のセリエB挑戦にも関わらず、セリエA昇格プレーオフ圏内の4位に入り込む大健闘。

所属する各クラブで成果を上げ続けました。

 

そしてその翌シーズンには、さらなる躍進のきっかけとなるモンツァと出会います。1年間のローンで加入し、しっかり主力としてプレーしたディ・グレゴーリオは、レンタル延長を含めた2シーズンで、モンツァのセリエA昇格に大きく貢献しました。

続く2022-23シーズン、モンツァに完全移籍となりセリエA1年目。当然のように37試合に出場し、ブリアンツォーリ(モンツァの愛称)の躍進に貢献。

このシーズンにはイタリア代表選出経験もあるGKアレッシオ・クラーニョの加入もあったものの、屈することなくレギュラーを勝ち取りリーグ戦38試合のうち37試合に出場します。

そして迎えた昨シーズン。ハイレベルなパフォーマンスを年間通して続けたディ・グレゴーリオは、セリエA年間最優秀GKに選出されました。

 

 

プレースタイル

 

正直試合中にキーパーをじっくりみることはあまりないので、そこまで正確な話にはなりませんが、ここからはあくまで私のこれまでみてきた感想として話半分にみてもらえればと思います。

ディ・グレゴーリオのプレーについて、私が魅力だと感じることをいくつか挙げていきます。

 

 

シュートストップにおける力強いパンチング

ディ・グレゴーリオのシュートストップで特筆すべき点の一つは、このパンチングの力強さです。

強烈なシュートに対しても力負けせず外にはじき切る能力は、簡単に備えられるものではないのではないでしょうか。

一方で、キャッチングに関してはそこまでかな、という印象なので、弾いた後のセカンドボールを押し込まれる、という形には注意が必要かもしれません。

まあ、それはそれでユヴェントスディフェンダー陣の泥くさパワーのみせどころなので注目でもありますね。知らんけど。

 

 

浮き球の精度

ディ・グレゴーリオはPAの外に出てビルドアップに参加する、というシーンはあまり見受けられませんが、浮き球のキック精度はセリエAでもトップクラスだと思います。

もし後ろの繋ぎで詰まってもディ・グレゴーリオのフィードから展開をひっくり返す。というシーンがみられるかもしれません。

 

 

終わりに

キーパーのプレースタイルってなに書けばいいんだ、と自分で思いついておきながら困った上でめちゃくちゃ絞り出しましたが、これをみて来季のユヴェントスのイメトレをしましょう。決してビルドアップでやらかして失点する場面を思い浮かべないように。

 

話は変わりますが、現在のユヴェントスのキーパー陣は、ヴォイチェフ・シュチェスニー、マッティア・ペリン、そして俺たちのピンちゃんの3人体制。

どうやら長年ユヴェントスを支えてきたピンちゃん、ではなくシュチェスニーが退団濃厚と報じられています。

私としても思うところは様々ですが、新たに入ったディ・グレゴーリオも負けず劣らず素晴らしいポルティエーレです。

なにより、冒頭にも書いたように幼少期からインテルと共に育ってきたこの選手にとって、ビアンコネーリのユニフォームに袖を通すことは、"並々ならぬ覚悟と思い"があった上でのことだと思います。

みなさん、この最高のドリーマーを共にサポートしていきましょう。長々とすみませんでした。

 

次回があればまたよろしくお願いいたします。ぱぴよんでした。

 

ぱぴよん

ユベントスのみならず、セリエAのクラブと選手に精通しており、若手ながらも知識が豊富。早い段階でカンビアーゾとパリージに注目するなど、先見の明を持つ。

 

コメント